人工透析とは、慢性糸球体腎炎や糖尿病、高血圧などにより腎臓の機能が低下した患者さんの血液を、機械を用いてきれいにする一つの治療方法です。
週3回、1回4~5時間かけて治療をおこないます。
血液を体の外に出し、ダイアライザーと呼ばれる機器を通して老廃物や余分な水分を取り除き、きれいになった血液を体に戻します。
効率の良い透析を行うために、1分間に200㏄くらいの血液を体外に引き出す必要があり、血流の多い血管を確保するために、通常は手首より少し肘に近い部分に動脈と静脈をつないだシャントを作ります。
そしてシャント血管を2本の針で刺すことにより血液透析をおこないます。
透析の効率や生体適合性などを考慮し、患者さんごとに最も適したダイアライザーを選んで透析をおこないます。
元気に透析ライフをお過ごしいただくために
安全な透析を行い、体の状態を良好に保つために、食事管理や水分管理が必要です。
具体的には、塩分や水分、リンやカリウムの摂取に注意が必要です。
月に2回の採血や日々の体重増加などのデータを見ながらアドバイスをおこないます。
必要な方には管理栄養士による栄養指導もおこなっています。
食事が取れないための低栄養も、患者さんの状態を悪くさせます。
食事が進まない方には、栄養補助食品のご紹介や透析中の栄養補液などもおこなっています。
適度な運動も、健康な毎日を送るためには必要です。
できる範囲でまず歩くことをお勧めします。
なかなか一人での運動が難しい方には、介護サービスを利用してのリハビリをお勧めしていきます。
透析機器の飛躍的な進歩により、30年以上透析を続けている方も珍しくなくなりました。
元気で快適な透析生活を送っていただくために、患者さんおひとりおひとりに合わせた最適な透析医療が提供できるよう、努力してまいります。
人工透析に関する お問い合わせ先
〒430-0903 静岡県浜松市中央区助信町39-10
医療法人社団新風会 丸山病院 池田(医療ソーシャルワーカー)
電話:053-473-6721 FAX: 053-474-6922