骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは、骨形成速度(骨の再生)よりも骨吸収速度(骨の破壊)が速いことにより、骨に小さな穴が多発し、骨が脆弱する状態をいいます。
骨の変形、骨性の痛み、さらに骨折の原因となるといわれています。
骨折は一般に強い外力が加わった場合に起こりますが、骨粗鬆症においては、日常生活程度の負荷によって骨折を引き起こします。
厚生労働省などによると、日本国内の患者は高齢女性を中心に年々増加しており、60代女性の3人に1人、70代の女性の2人に1人が、患者になっている可能性があるとされています。
主要因としては、性ホルモン・加齢を含め、複合的に発症すると言われ、人種、体型、運動、喫煙、食事、アルコール摂取などが要因として知られています。
検査方法
骨粗鬆症は、骨塩定量検査といって骨の中にあるカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分の量を検査します。
骨塩定量検査はX線、超音波などを用いた方法で、手、前腕、踵骨(かかと)、腰椎、大腿骨等の測定をしますが、当院ではもっとも望ましいとされる、X線による腰椎の測定(DXA法)をおこなっています。
また、相談に応じ、高齢者の骨折で寝たきりの原因となる大腿骨頚部の測定や全身の骨塩定量の測定をすることができます。
検査は、絶飲食等の前処置を必要とせず、通常の健診時に追加することが出来、検査も10分程度ですみ、痛みも伴いません。
検査結果について
検査結果は、当院整形外科医により診断され、わかりやすいカラーのグラフが入った結果表にて返送されます。
若年成人平均値を基準として、70~80%の範囲の方が骨量減少、70%未満であればどの部位であっても骨粗鬆症として診断されます。
検査をお勧めする方
骨量低下の主な原因は カルシウム不足ですが、その目安として次の項目に当てはまる方は、検査をお勧めします。
・ 高齢の方
・ カルシウム摂取量が少なく、偏食をする方
・ 閉経後の方
・ 喫煙量が多い方
・ 嗜好品(アルコールやカフェイン類)の摂取が多い方
・ 過激な食事制限によるダイエットをされた方
・ 低体重な方
・ 日光を浴びることの少ない方
・ 甲状腺等の手術歴がある方
検査を希望される方は、スタッフまでお気軽にご相談ください。
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